ギャラリートークを行う県書作家協会顧問の米倉基峰さん=佐賀市の県立博物館

一般公募部門の大賞作品(左から5点)をはじめ力作が並ぶ県書作家協会展=佐賀市の県立博物館

 第42回県書作家協会展(同協会など主催)が27日、佐賀市の佐賀県立美術館2階画廊と県立博物館で始まった。一般公募の漢字部門で大賞を受賞した松隈香仙さん(佐賀市)の作品など、書の美しさや奥深さを表現した452点が並ぶ。前期7月2日まで、後期は7月4~9日。入場無料。

 出品点数の面で漢字部門に大賞が多かったこともあり、書体ごとに大賞を選ぼうと今回初めて一般公募の部門ごとに大賞を設けた。

 漢字部門で大賞に選ばれた松隈さんの作品「〓山陽詩」は、太い線を連ね沈着した書の仕上がりが評価された。かな部門大賞の松尾郁子さん(唐津市)は、伸びのある線で渇筆を生かし「万葉のうた」を表現している。他に調和体部門は小森万里奈さん(多久市)の「藤村のうた」、墨象部門は宮崎博泉さん(嬉野市)の「道」、篆(てん)刻部門は佐藤楠風さん(佐賀市)の「両水夾明鏡」がそれぞれ大賞に選ばれた。

 初日は同協会顧問の米倉基峰さんがギャラリートークを行った。線質や余白の生かし方などを説明し「多くの書を鑑賞し学び、多くの作品を書いてほしい」と話した。訪れた愛好家たちはメモをとるなどして熱心に聞き入っていた。

 同展には漢字、かな、調和体、少字数、墨象、篆刻の6部門に計626点の応募があった。一般公募の入賞入選作品や正・準会員の作品452点を前後期に分けて展示する。

〓は頼のオオガイが刀の下に貝

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