子どもの頃、夏休みが終わっていくのは何とも言えない気分だった。すませていない宿題のこともあったし、解放感に包まれていた時間が閉じて、また学校が始まることへのプレッシャーもあったと思う◆子どもが自殺した日を分析すると、1年中で9月1日が突出して多いことが分かっている。その前後も多く、新学期開始が引き金になっているようだ。学校に居場所がない子どもはこの時期、さまざまな理由から心が不安定になる◆勉強のこと、家庭のこと、中にはいじめもあるかもしれない。いくつかの要因が関連して孤立し、自殺という選択にいってしまう。そこまで追い詰められている子どもは、何かのシグナルを発するといわれる。眠れない、食欲がない、頭痛や腹痛を訴える、急に友人関係が変わる、登校をしぶる-◆周りの大人たちは全力で子どもの命を守る使命がある。何かいつもと違うな、という小さな変化を大切に。「私はあなたのことが心配だよ」と気持ちを言葉にして伝え、子どもの話をじっくり聞くことが大事になる◆子どもたち自身も、居場所を探して、ほんの一歩だけ踏み出してみてはどうだろう。閉じこもらず、人と会ったり、図書館に行ってみたり…。「24時間子供SOSダイヤル」は(0120)078310。子どもと保護者の相談を受け付けている。(章)

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