九州新幹線長崎ルートへのフリーゲージトレイン導入について見解を語るJR九州の青柳俊彦社長=福岡市のJR九州本社

■評価委に提出へ

 九州新幹線長崎ルートに導入の可否が問われているフリーゲージトレイン(軸間可変電車、FGT)について、JR九州の青柳俊彦社長は27日、7月にも開かれる国の専門家による技術評価委員会の報告を踏まえて、経済性を独自で試算した資料を提出する見解を示した。

 福岡市で開いた定例会見で記者の質問に答えた。FGTは開発が遅れており、JR九州が負担する維持コストは新幹線の2・5~3倍に上る可能性が指摘されている。青柳社長は「維持コストはあくまで国が示したもの。私どもが技術的評価をした上で、安全に運転するためのコストを計算して話をしたい」と語った。FGTの採算性を検証した資料の提出先、時期については明らかにしなかった。

 またJR九州がFGT導入を断念したとする一部報道に触れ、「私どもは評価や判断をする立場になく、そう書かれるのは不本意。評価委の結果が出てから事業者としての考えを示す」と強調した。

 FGTの安全面に対して「(耐久走行試験の60万キロに対し、検証走行試験はまだ)3万キロしか走っていない。走りが足りない」と懸念も示した。

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