原子力規制庁の説明に対し質問する男性=佐賀市文化会館

 九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に関する県内3カ所目の県民説明会(佐賀県主催)が27日、佐賀市文化会館で開かれた。国と九電が、避難計画の考え方などを説明し、周辺市町の首長や住民ら234人が再稼働に対する疑問点などを質問した。

 会場からは、福島第1原発事故を念頭に「(避難計画の策定を義務付ける範囲を)何キロと設定する意味があるのか」との指摘や、介護職の女性から「要援護者が即座に避難することは絶対に無理」などの意見が出た。地元同意の範囲についてさまざまな議論がある中で「同意権は住民が持ち、同意しない権利がある。避難計画は実効性に不満があり、再稼働は時期尚早」と訴える声もあった。

 東日本大震災直後に福島市から自主避難してきた佐賀市在住の渡辺弘幸さん(55)は、放射能被害の危険性をただした。玄海原発の再稼働に危機感を抱いており、空席が目立った会場を見て「参加者が少ないのは残念」と語った。

 全国の市区町村長やその経験者でつくる「脱原発をめざす首長会議」に県内で唯一名を連ねる小城市の江里口秀次市長も参加した。会場の雰囲気に関し「高レベル放射性廃棄物の処分地も決まっていない中で再稼働を説明しても、住民が不安で反対するのは当たり前だ」と感想を述べた。

 説明会は今後、28日に伊万里市、3月3日に鳥栖市で開かれる。

このエントリーをはてなブックマークに追加