厚生労働省は27日、仕事中に吸い込んだアスベスト(石綿)を原因とする肺がんや中皮腫などにかかり、2016年度に労災認定されたのは981件で、前年度比で12件増えたと発表した。申請は1106件で43件の増加。

 認定の内訳は、肺を包む胸膜の表面に腫瘍ができる「中皮腫」が540件で最も多く、肺がんが386件だった。胸膜が癒着する「びまん性胸膜肥厚」が35件、石綿が原因で胸部に水がたまる「良性石綿胸水」が20件だった。

 都道府県別では東京が118件と最も多く、次いで大阪95件、北海道80件。造船業が盛んな岡山、広島、長崎なども比較的多かった。佐賀は申請が4件あり、4件とも労災認定された。

 また、石綿救済法に基づき労働者が死亡した場合の労災保険の時効(5年)後も遺族に支給する特別遺族給付金の支給決定数は13件だった。【共同】

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