「スポーツのチカラをまちづくりへ」と題し、バレーボール女子日本代表の眞鍋政義前監督らが登壇したパネル討議=嬉野市社会文化会館リバティ

■スポーツでのまちづくり探る

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け合宿誘致に力を入れている嬉野市で、スポーツによるまちづくりを考える「うれしのスポーツフェスタ」が29日、嬉野市社会文化会館「リバティ」であった。このうちパネル討議では、バレーボール女子日本代表の眞鍋政義前監督をはじめ4人が「スポーツのまち」を目指す嬉野の可能性について意見を交わした。

 このほかの登壇者は、谷口太一郎市長、県文化・スポーツ交流局の白井誠局長、市体育協会の深村勉専務理事。佐賀新聞社の澤野善文編集局長が司会した。

 海外からの合宿誘致をめぐっては、県と同市が東京五輪に向け、オランダなど3カ国を受け入れる「ホストタウン」に登録され、それぞれ協議会を設けて取り組んでいる。眞鍋前監督は合宿地の選定について「練習場の近くにホテルやトレーニング場があるか、食事はどうかなど気を遣うが、重要なのは市民の盛り上がり」と経験則を語り、嬉野市の強みを「選手たちがリラックスできる温泉では」と指摘した。

 また谷口市長は「医療体制が整い、旅館やホテルには外国語で対応できるスタッフもいる」とアピール。白井局長は「すでに嬉野で合宿した海外選手らは、住民の優しさや人情味を喜んでいた」と紹介した。深村専務理事は課題として「合宿中、住民が利用可能な施設の確保」を挙げた。

 さらに東京五輪後のレガシー(遺産)についても考え、谷口市長は「市民の中に受け入れる姿勢が一度できると、その後もいろいろな大会を呼べる」、白井局長は「スポーツを通じて、いろいろな人が来るまちになれる」と考えを語った。

講演やパネル討議に登壇した全日本女子バレーボールの眞鍋政義前監督

■体験コーナーでパラスポーツの難しさ実感

 「うれしのスポーツフェスタ」では、パラリンピック種目の体験コーナーもあった。来場者は「難しい」と漏らしつつ、一流選手のすごさを体感した。

 体験できたのは、床に座った状態でプレーするシッティングバレーボール=写真、車いすバスケットボール、ボッチャの3種目。このうちシッティングバレーを楽しんだ高山直也さん(12)拓也さん(12)兄弟は「座ってやるバレーがあるなんて。動きにくかったけど、またやってみたい」と話していた。

 イベントではこのほか、眞鍋前監督が講演し、ロンドン五輪で銅メダルを獲得するために取り組んだコーチングなどを紹介。また佐賀新聞社と大手スポーツ用品のミズノは、嬉野のスポーツを通したまちづくりの理念に賛同する「応援宣言」を発表した。

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