防災トップセミナーで講演する山口大大学院の瀧本浩一准教授=佐賀市のマリトピア

 佐賀県防災トップセミナーが23日、佐賀市のマリトピアであった。県内市町の首長や防災関係者など約90人が参加。災害への備えを呼び掛ける講演やワークショップを通して地域防災への意識を高めた。

 県総合防災アドバイザーを務める山口大大学院の瀧本浩一准教授が講演した。物理学者・寺田寅彦の「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉を引き合いに出し、防災意識を持続させる難しさを訴えた。昨年4月に発生した熊本地震の死者の半数以上が窒息死や圧死だったことに触れ、「大規模地震では、住民同士による共助は期待できない。発生する前の対策が必要」と強調した。

 ハザードマップを活用した啓発活動の大切さを呼び掛け、「ハザードマップを配るだけでなく、地元商店や病院などで掲示して周知を進めることが重要」と指摘した。「普段から用心して災害に備えることで、減災の効果が生まれる」と締めくくった。

 地域防災の課題を共有するワークショップも開かれ、首長らが意見を交わした。

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