長時間労働の是正などを訴える参加者=佐賀市のどんどんどんの森

 佐賀県内最大の労働団体・連合佐賀(188組合、約3万3千人)の第88回中央メーデーが29日、佐賀市で開かれた。過労死や過労自殺が社会問題化する中、長時間労働の撲滅とワークライフバランスの実現を訴えた。

 佐賀地区の組合員約1420人が参加した。青柳直会長はあいさつで、残業時間の上限規制を盛り込んだ罰則付きの実行計画が3月にまとまったことについて「労使が大改革に合意できたことは極めて意義が大きい」と評価した。

 来賓の山口祥義知事は「時間外労働の対策をすぐに打たなければならない。全県的に目が届くよう、連合や経営者協会と連携してつぶさに見ていく」と述べ、労働環境の改善に取り組む考えを示した。

 実行計画では、残業の上限が月100時間未満に設定された。参加した製造業の男性(30)は「上限が設けられたのは前進だが、100時間は長すぎる。労使で協議を続けて上限を引き下げてほしい」と求めた。

 自動車の運転業務や建設業などは、残業規制の適用が5年間猶予された。運輸業の男性(53)は「業界の厳しい現状が把握されていないのではいか。県内でも人手不足は深刻で、行政がきめ細かに実態把握をしてほしい」と訴えた。

 終業から始業まで一定期間の休息を設ける「勤務間インターバル制度」の普及などを求める特別決議も採択した。

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