大林宣彦監督(中央右)がメガホンをとる映画「花筐」がクランクイン。初日の撮影に臨む女優の常盤貴子さん(中央)と俳優の窪塚俊介さん(中央左)=唐津市内

 古里映画の巨匠・大林宣彦監督による唐津を舞台にした映画「花筐(はなかたみ)」が25日、クランクインした。唐津市内約40カ所で1カ月半撮影し、来年初夏の公開を予定している。美しい風景や伝統文化といった唐津の魅力を、映画を通して全国に発信する。

 初日の撮影には、主要キャストの窪塚俊介さんや満島真之介さん、常盤貴子さん、門脇麦さん、武田鉄矢さんらが参加した。地元のまいづる百貨店が提供した市内の倉庫を撮影スタジオに改装し、昭和初期の建物の雰囲気を再現したセットを組んで撮影に臨んだ。

 撮影に先駆け、出演者、スタッフ、地元のボランティアらが唐津神社を参拝し、撮影期間中の安全と映画の成功を祈願した。

 「花筐」は直木賞作家・檀(だん)一雄(1912~76年)の同名小説が原作で、大林監督は生前の檀と映画化の約束をし、脚本まで書き上げていた。構想から40年を経て撮影初日を迎え、大林監督は「唐津のスタッフのおかげでここまでこぎつけた。映画を通して唐津の人の思いを伝えていきたい」と感謝した。当分は猛暑の中での撮影となるが、「夏は暑いものですから」と笑った。

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