佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画を巡り、佐賀県有明海漁協(徳永重昭組合長)は、九州防衛局宛てに23項目の質問書をまとめた。排ガスや排水の見通し、騒音による漁業への影響などの見解を求めており、佐賀県を通じて提出する。

 質問は、運営委員長・支所長会議での意見などを踏まえてとりまとめており、「佐賀県の質問のやりとりと重複しないよう集約した」(田上卓治専務理事)。

 自衛隊の使用内容に関しては、有視界飛行時や悪天候時の飛行経路についてノリ漁場が入った図面の提示、配備予定のオスプレイやヘリの排ガスの成分や平均排出量のデータも求めた。

 騒音による投げ網漁や干潟生物の生態への影響を問う質問のほか、ノリ養殖への懸念から駐屯地からの排水に関する質問も盛り込まれ、1日当たりの排水量や排水場所、形態、降雨時の排水量などの説明を具体的に求めている。

 環境アセスに関しても、開発面積が県条例の対象となる35ヘクタールより小さくなっても自主的に実施するのか、しない場合でも漁協側が出す調査実施要請にどう対応するか問い掛ける。

 また諫早湾干拓事業の開門調査実施に対する防衛省の考えや、諫早湾干拓に代表される公共事業と有明海の現状に対する見方についても質問しており、公共事業に関する国への不信がにじんでいる。

 漁協は23日に県へ質問書を手渡した。県は「必要な手続きを済ませた上で九州防衛局に提出したい」としている。

■主な質問項目

【駐屯地規模】

・基本検討や実施設計の結果、環境アセスの対象となる35ヘクタールを超えることもあるのか

【使用内容】

・オスプレイの1日当たりの離着陸回数

・有視界飛行の場合の基本的な飛行経路、悪天候時の飛行経路について、ノリ漁場が入った図面で提示を

【生活・環境への影響】

・1日に見込まれる回数程度、デモフライトの実施を

【漁業・農業への影響】

・コノシロ、シバエビなど投げ網漁、ムツゴロウやシオマネキなど干潟生物、潟ハゼなどの漁への影響は?

・木更津駐屯地周辺はコノシロの産地。騒音の影響について木更津の漁業者と直接話をしたいので調整を

・駐屯地からどのような形で、どこへ排水するのか。直接海に排水することはあるのか

・風評被害による損失も補償の対象になるのか

【その他】

・県と漁協の間で結んでいる公害防止協定覚書付属資料には、自衛隊との共用を否定する文言がある。防衛省はこのような協定を知りながら、なぜ利用要請をするのか。見解の説明を

=オスプレイ 配備の先に=

このエントリーをはてなブックマークに追加