麻酔で出産時の痛みを和らげる無痛分娩(ぶんべん)での死亡事例が発生したことを受け、安全評価に関する厚生労働省の研究班が23日、初会合を開いた。無痛分娩が増加傾向にあり、2016年度には分娩全体の6・1%だったことなどを報告。今後、実態把握を進め、リスク評価や安全管理体制の構築に関する提言をまとめるとした。

 会合では、無痛分娩の件数などを調べている日本産婦人科医会が10年以降、無痛分娩で出産した妊産婦が14人死亡したことを報告。医会は、無痛分娩での「ヒヤリハット」事案の発生状況も詳しく調べる。

 研究代表者の海野信也北里大病院長は「しっかりとしたガイドラインを研究班や各学会で検討し、診療現場に反映させないといけない」と述べた。

 医会は6月に全国の病院や診療所を対象に実施した調査の中間段階での集計も示した。分娩全体のうち無痛分娩の割合は14年度が4・6%、15年度が5・5%、16年度が6・1%と年々増えていた。

 無痛分娩を巡っては、京都府京田辺市や神戸市西区の医院などで母子が重い障害を負う事例が発生。大阪府和泉市のクリニックでは今年1月、無痛分娩で出産した女性(31)が麻酔後に容体が急変して意識不明になり、その後死亡した。【共同】

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