太良町で陸上養殖されたアワビを試食する山口祥義知事=県庁

 藤津郡太良町でアワビの陸上養殖を手掛けている町商工会有志が、県庁を訪れ、山口祥義知事に取り組みを報告した。竹崎カニ、カキに続く第3の特産品として安定供給を目指しており、「町の活性化につなげたい」と張り切っている。

 陸上養殖は2014年度から先進地視察や研究に取り組み、昨年度から試験養殖を始めた。有明海から採取した塩分濃度約30%の海水を水槽に入れ、ろ過や温度管理をしながら愛媛県から仕入れた稚貝を70~80ミリ程度まで育てている。

 県庁には岩島正昭町長も同行し、「カニやカキを食べに来る人で交流人口が増えているが、海の物なのでどうしても水揚げが少ない場合がある。その代わりの手だてとして始まった」と狙いを説明。試食した山口知事は「うまいね、これ」と箸が進んだ。

 3事業者が共同で現在約300個を養殖しており、町内のカキ小屋や温泉旅館などで提供しながらまずは地元での浸透を目指す。海産物販売会社などを営む峰松弘さん(61)は「餌によっても味が変わるので、オレンジやわさびの葉など工夫しながら太良の特徴も出していければ」と語った。

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