新潟戦でゴールを決めるJ1鳥栖のエースFW豊田陽平=8月、ベアスタ

名古屋に敗れ、サポーターに力なく一礼するJ1福岡のイレブン=10月、パロマ瑞穂

 九州に本拠地を置くJリーグのクラブは明暗が分かれた。それぞれの1年を振り返る。

 J1で5季目となった鳥栖はオフに新指揮官としてドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンなどで監督を務めたフェリックス・マガト氏の招聘(しょうへい)に動いたが、契約交渉に失敗。昨季までFC東京を率いたマッシモ・フィッカデンティ監督が急きょ就任した。第1ステージは15位だったが、先発メンバーを固定できた第2ステージで途中まで首位争いに絡んで8位となり、年間順位で昨季と同じ11位だった。昨季まで4年連続で15ゴール以上をマークしたエースFW豊田陽平は13得点だった。

 5季ぶりにJ1の舞台に立った福岡は開幕直後から攻守に苦しんだ。元日本代表主将の井原正巳監督が陣形や選手起用で試行錯誤を繰り返し、シーズン途中には元日本代表DF駒野友一を獲得したが、4勝7分け23敗で年間順位最下位の18位に終わり、1年でJ2逆戻りとなった。

 J2では北九州が最下位の22位に沈み、J3に転落した。来季からJ1のスタジアム要件を満たした北九州スタジアムに本拠地が移ることもあり、オフに元日本代表MF本山雅志を補強。J1昇格を目指したが、正反対の結果となり、4年間指揮を執った柱谷幸一監督が退任した。昨季13位の熊本は4月の熊本地震後に約2週間の活動休止を強いられ、5試合が中止となった。リーグ復帰後は代替開催による過密日程に苦しみ、16位にとどまった。昨季6位で昇格プレーオフに出場した長崎は得点力が上がらず、15位に順位を下げた。

 J1経験のあるクラブでは初めてJ3で戦った大分は降格から1年でのJ2復帰。攻守に地力の差を見せ、終盤に5連勝してリーグ制覇を果たした。今季からJ3の鹿児島はFW藤本憲明が15ゴールで得点王に輝く活躍などで5位と善戦した。昨季9位の琉球は8位だった。【共同】

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