佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画を巡り、九州防衛局は26日、佐賀空港から、水陸機動団が配置される長崎県佐世保市の相浦駐屯地や大野原(嬉野市、長崎県東彼杵町)など九州の4演習場までの想定飛行経路を佐賀県に示した。オスプレイ訓練先までの経路例示は初めて。佐賀県が7月に提出していた質問書に回答した。

 自衛隊オスプレイと相浦駐屯地の水陸機動団との連携に関する質問に対し、「気象や周辺状況を踏まえパイロットが最適なルートを選ぶことになるため、あらかじめ確定したルートを示すことは困難」と前置きした上で想定ルートを記した。空港離陸後に有明海から西方向に飛行し、武雄JCTから西九州道に沿って進み、相浦駐屯地で部隊を搭乗させて目的地に向かう。

 日出生台(ひじゅうだい)(大分県)、大矢野原(熊本県)、霧島(宮崎、鹿児島県)、大野原の各演習場も同様の前提で、高速道路や有明海沿岸などを目印に市街地を迂回(うかい)するパターンを挙げた。

 空港に隣接した施設配置案を、全体的に西側に移動させるなど変更の可能性については、部隊の効率的な運用や動線の簡略化などを検討して作ったとして「現時点で移動させる合理的な理由はない」と答えた。駐機場、格納庫を含め将来的な施設規模の拡大も「考えていない」と否定した。

 県が条例で35ヘクタール以上を対象とする環境影響評価に関し、「保安用地外周へのフェンス設置やのり面造成も全体の造成面積に加える」と伝えたことには、「よく留意させていただきます」と回答した。目達原駐屯地のヘリが実施した150メートル以下の低空飛行は、昨年度、脊振で103回、筑肥29回、大野原45回、高良山5回と報告した。

 県の質問は4回目で、施設配置図案や県議会などで出た意見を基に33問を照会した。23問に対し回答があり、騒音や大気への影響予測などを尋ねた残り10問は「後日回答する」とした。

=オスプレイ 配備の先に=

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