講演する西村幸夫・東京大学大学院教授=佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス

 城下町としての佐賀市をテーマにした講演会が4月28日、同市の佐賀大学本庄キャンパスで開かれた。東京大学大学院工学系研究科の西村幸夫教授が、低平地に築かれた立地の珍しさや、佐賀城を中心とした幹線道路の整備によって近代化が進められたことを紹介した。

 専門の都市工学の観点から佐賀城下町の特徴を解説した。佐賀城は、県都にある城としては少数派の平城。その中でも背後に海や川がないのは珍しく、西村教授は「城下町といっても個性があり、近代化の進め方もそれぞれ異なる」と説明した。

 佐賀市内では、城堀端を東西に走る貫通道路と、佐賀駅までを結ぶ南北の中央大通りの整備が昭和初期に計画された。西村教授は、城を交差する形で幹線道路を展開したことで、周辺の古い町並みが残されたと指摘。戦災が少なかったこともあり、「近代化のビジョンを持ちながら、都市づくりがぶれずに進められた」と評価した。

 低平地問題の研究者らでつくる低平地研究会の活動報告会の中で講演し、約50人が聴講した。

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