ギターの弾き語りを交えて差別との向き合い方について話す古川正博さん=佐賀市文化会館

 佐賀市内の小中学校教諭を対象にした人権・同和教育の講演会が25日、佐賀市文化会館で開かれた。大阪市で長年、マイノリティーの子どもたちの教育に尽力してきた元中学教師が、「差別問題に潜む『心の壁』を乗り越えるには、互いのことをよく知る必要がある」と訴えた。

 全国人権教育研究協議会(大阪市)の古川正博さんは、同和地区や在日コリアンが多い地域で教師を務めてきた。在日コリアンと日本人が反目し合っている中学校区では、双方の親で「おやじバンド」を組むなど、住民の融和にも取り組んできた。

 講演では、教師生活の体験談のほかに、ギターの弾き語りを披露。「蛍の光」「里の秋」「ヨイトマケの唄」など戦争や差別に抑圧された人々の思いが込められている歌を紹介し、「苦しみも悲しみも、見ようとしなければ見えてこない。聞こうとしなければ聞こえてこない」と話した。講演会は、市教委などが主催し約1400人が聴講した。

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