12年前、生徒たちに出した年賀状を手にする山添セツ子さん

■食育で成長見守る

 2005年から食育の講師として活動する山添セツ子さん(65)=肥前町瓜ケ坂。最初に郷土料理を教えたのは厳木中の2年生60人。一人の男子生徒が山添さんの顔を押し寿司で作り、器に乗せ「先生どうぞ」と持ってきてくれた。それがうれしく「帰ってから夫といただいた」。活動を支えるエピソードだ。

 地元の田野小では低学年に1個の種が13個前後になるジャガイモの観察と収穫体験、中学年は大豆の生育観察と豆腐作り、高学年は田植えと稲刈りを体験する。郷土料理をテーマに鶏飯やいりやきの調理実習も行う。いずれも命をつないでいく授業で、「子どもたちが体験を通し、知識を積み上げ、成長するのがうれしい」と目を細める。

 (地域リポーター・坂田あや子=唐津市)

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