がん教育の目的や留意点などを話す好生館の稲田浩子小児科部長=佐賀市の県医療センター好生館

 子どもの頃からのがん予防教育に関する講話が23日、佐賀市の県医療センター好生館であった。好生館小児科部長の稲田浩子さんが教員や医療関係者ら約40人を前に、教育を進める上で必要な配慮について語った。

 稲田さんはがん教育の目的として、望ましい生活習慣や検診の必要性を教えることで大人になってからのがん予防につなげることと、小児がんについて理解し、困っている友達への思いやりや命を大切にする心を育むという二つの側面があることを指摘した。小児がんはほとんどが原因不明で、20歳までに500人に1人の割合で発症することなどの特徴も説明した。

 がん教育を進める時の配慮として、大勢の前で個人に特定した話をしないことや、家族ががんで苦しんでいる子どもなどに授業の前後で「つらかったら聞かなくていいよ」「大丈夫?」と個別に声掛けすることを挙げ、「苦労している人の身になって気持ちを考えることが大事。取り巻く状況を理解しようと努めてほしい」と訴えた。

 がん予防に関する講習を受けた経験のある子どもたちを交えたシンポジウムもあった。

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