石垣保存技術協議会 唐津城の修復工事と発掘調査の報告

石垣保存技術協議会 唐津城の修復工事と発掘調査の報告

 唐津城石垣の修理についての報告会「唐津城大解剖」が17日、唐津市の高齢者ふれあい会館「りふれ」であった。発掘調査で見つかった出土品や、石垣に勾配が無い特徴などを紹介し、城の歴史や成り立ちを解説した。

 唐津城修繕事業に関わる市職員と金沢城調査研究所(石川県)の北垣聰一郎名誉教授らが登壇した。

 唐津城は2008年から、石材の劣化や石垣のはらみの修繕工事をしており、現在も続いている。市生涯学習文化財課の坂井清春さんは、「唐津城はいつ、どのように築城されたのか諸説ある」と謎を提起。古い石垣の盛り土の中から、豊臣秀吉と関係が深い「金箔瓦」が出土したことを理由に「築城前からこの場所には、重要な施設があった可能性がある」と指摘した。

 城の石垣の下に古い石垣が見つかった点や、江戸時代までに少なくとも6回は石垣を積み直した跡がある点を紹介し、「築城の謎に迫り、後世に残す手掛かりになる」と話した。

 建築業者や石工を対象に、石垣の保存法や修繕技術を学ぶ研修会の一環としてあった。講演は一般参加者も合わせ約150人が聞いた。

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