■女優で演出家の西山水木さん(59)

 基山町は小さなコミュニティーがたくさんあり、助け合いや情報の伝達が健全です。都会では簡単に損なわれてしまうことで大切にしてほしいと思います。

 大学進学とともに18歳で町を出て、20歳で演劇の道に入りました。舞台では、偽物が本物に見え、急に世界が変わる。その不思議を追求してみたいと思ったんです。現在は女優と演出家の傍ら、大学の教壇にも立っています。

 おととし「霧島の花嫁」という舞台で初めて故郷で公演しました。みなさん通り一遍のリアクションではなく、物語を自分のものにして楽しむことができていて、文化度の高さを感じました。

 町では町民参加型の創作劇が始まり、演劇文化が芽吹いています。映像で見ましたが、レベルが高く、本当に感動しました。演劇は他の人物に成り切り、その人の思考回路で考える。考える力や生きる知恵が身につき、幼い頃からその訓練をするのは強みになります。

 私もいずれふるさとの子どもたちに演劇の魅力を伝える場を設けられればと思います。

 (基山町宮浦出身、東京都杉並区在住)

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