伊万里市の伊万里松浦病院を長崎県松浦市に移転開設する問題で、松浦市が病床過剰地域に含まれるため医療法の特例措置に基づき病院の移転開設を認めるよう、運営する独立行政法人地域医療機能推進機構(本部・東京)が長崎県に申請したことが24日、分かった。

 申請は23日付。松浦市を含む二次医療圏「佐世保県北医療圏」の病床数は約5千床で、基準の3858床を上回っている。このため病床を伴う医療機関の新設は原則認められない。しかし、医療法は複数の医療機関の再編で病床数が減少する場合、特例として病床過剰地域でも新設できるとしている。

 同機構は2020年4~7月、松浦市で病床数87床、12診療科の病院を開設予定。誘致を目指す松浦市は圏内の病床数が増えないよう、20年3月末までに市内の88床を減らす計画を策定している。同機構は市内に中核的な公的病院がなく、医師の高齢化や後継者不足などの問題を抱えているとして、「この地域の医療に貢献したい」と特例の適用を求めている。

 申請を受け、県医療審議会は今秋、地域の事情や地元医師会の意向などを審議。その後、特例を認めるべきかどうか知事に答申する。県は答申を踏まえて国と協議し、認可を判断する。(長崎新聞提供)

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