上原春男さん

 海洋温度差発電研究の第一人者で、元佐賀大学学長の上原春男(うえはら・はるお)氏=佐賀市=が11日に心不全のため市内の病院で死去したことが24日、分かった。77歳。葬儀は近親者で済ませた。

 長崎県対馬市出身。海の表層水と深層水の温度差を発電に利用する研究に取り組んだ。アンモニアを表層の海水温で蒸気化して発電し、冷たい深層水で蒸気を液体に戻す「ウエハラサイクル」を考案、世界的に注目された。1985年から理工学部教授、96年から2年、理工学部長を務めた。

 2002年2月から03年9月まで学長を務め、旧佐賀医科大との統合など変革期の大学のかじ取りを担った。退職後も研究成果を生かし、NPO法人や企業のトップとして活動した。

 1986年に佐賀新聞文化賞(学術部門)を受賞し、2015年秋の叙勲で瑞宝中綬章を受けた。

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