マリアナ海溝の水深8178㍍で5月に撮影されたシンカイクサウオ(中央)。左は餌としておびき寄せたヨコエビ、右はヨコエビに食べられたサバの骨(海洋研究開発機構提供)

 太平洋にあるマリアナ海溝の水深8178メートルで、カサゴの仲間で深海にすむシンカイクサウオを無人カメラで撮影したと、海洋研究開発機構のチームが24日発表した。今年4月に中国のチームが発表した最も深い海での魚の撮影記録を26メートル更新した。

 シンカイクサウオは白いオタマジャクシのような姿で、甲殻類のヨコエビなどを食べる。チームが5月18日にサバの身を使ってヨコエビをおびき寄せ、無人カメラを沈めて撮影すると、映像に体長15センチほどのシンカイクサウオ1匹がとらえられていた。

 8200メートルより深くなると、水圧で細胞の浸透圧のバランスが崩れるため魚類は生息できないとの仮説がある。同機構の小栗一将主任技術研究員は「仮説が示す限界に一歩近づいた。さらに深い場所の生態系がどうなっているか調べたい」と話した。【共同】

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