トヨタ自動車と新日鉄住金などの鉄鋼大手が、2017年度上半期(4~9月)の自動車用鋼板価格を、16年度下半期(16年10月~17年3月)に比べて値下げすることで合意したことが23日、分かった。製鉄に使う石炭の価格高騰が一段落したため。値下げは15年度下半期(15年10月~16年3月)以来、1年半ぶりとなる。

 トヨタと鉄鋼大手の価格交渉の結果は造船や電機など他の産業にも影響を与えるとされ、値下げの動きが広がりそうだ。自動車や家電メーカーにとっては生産コストの抑制につながる半面、鉄鋼各社の業績には逆風だ。

 値下げ幅は1トン当たり数千円。鋼板価格は半年ごとに交渉して決めており、17年4月にさかのぼって適用する。16年度下半期は、中国での生産能力削減を受けた石炭価格の高騰を背景に、トヨタと鉄鋼大手が自動車用鋼板価格を3年半ぶりに値上げすることで合意していた。

 関係者によると、トヨタは鉄鋼大手に対し、17年度上半期分の交渉初期の段階から値下げを要求。鉄鋼大手は、製品の品質向上のための投資などが膨らんでいることを理由に、値下げに難色を示していた。石炭価格などが比較的安定して推移している状況を踏まえ、最終的には鉄鋼大手がトヨタの要求を受け入れたもようだ。【共同】

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