熊本県御船町で見つかった、有袋類と同じ祖先を持つ哺乳類の歯の化石(御船町恐竜博物館提供)

熊本県御船町で見つかった、有袋類と同じ祖先を持つ哺乳類の歯の化石=18日

白亜紀に北米大陸などで生息していたとされるデルタテリディウムのイメージ図(伊藤丙雄さん・岡本泰子さん作図)

 熊本県の御船町恐竜博物館は24日、白亜紀後期に当たる約9千万年前の同町内の地層から、カンガルーやコアラといった有袋類と同じ祖先を持つ哺乳類の歯の化石1点が見つかったと発表した。有袋類の仲間の化石発掘は国内初といい、同館は「白亜紀を含む中生代のアジア東岸で、哺乳類の進化を解明する手掛かりになる」としている。

 化石は2014年3月、御船町田代の「御船層群上部層」で採取した砂岩に埋まっていた。長さ約2ミリ、幅約3ミリ。形状や大きさなどから体長10~15センチほどの肉食動物の奥歯で、左上顎の1本と推測されるという。

 かみ合わせ部分の凹凸の特徴などから有袋類の祖先に位置付けられ、白亜紀(約1億4500万~約6600万年前)に北米大陸などで生息していたとされる「デルタテリディウム」によく似た種類の可能性が高いとみられる。

 有袋類やデルタテリディウムは、哺乳類の中でも「後獣類」というグループに属す。白亜紀後期の後獣類の化石はこれまでに、アジアではモンゴルや中国などの内陸部で数例見つかっている。

 同館は25日から11月26日まで化石を一般公開する。【共同】

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