国土交通省は28日、優良な中古住宅を認定する制度をまとめた。耐震性があり、雨漏りしないといった基準を満たせば、国が新たに作るマーク「安心R住宅」を表示できるようにする。今夏以降に運用を始める。中古住宅を巡っては「不安」「汚い」「分かりにくい」といったイメージがあることから、安心して買えるよう目安にしてもらう。

 中古住宅の取引を増やし深刻化する空き家の増加を抑えるとともに、若い世代の住宅購入を促すのが狙いだ。

 認定マークのデザインは今後決定し、国が商標を登録する。「R」は再利用(リユース)などの意味を込めた。不動産仲介業者が、加盟する業界団体に申請し、不動産情報サイトなどで表示する。

 認定を受けるには、耐震基準を満たすほか、建物の劣化状況の検査を受ける必要がある。売買後に欠陥が見つかった場合、補修費が支払われる「既存住宅売買瑕疵(かし)保険」に加入できるようにするためだ。

 このほか、建物のリフォーム履歴や省エネ性能の情報の有無や開示に加え、水回りや内外装の写真を開示することも条件にした。

 国交省はこれらに加え、業界団体ごとに、水回りの状態など物件のきれいさを示す独自の基準も策定するよう求めた。

 国交省は、業界団体から定期的に報告を受け、指導や助言をする。担当者は認定マークの普及で「マイナスイメージを拭いたい」と話している。【共同】

■中古住宅市場 中古住宅市場 日本での住宅売買に占める中古物件の割合は2013年に14・7%。83・1%の米国(14年)や87・0%の英国(13年)などと比べ、低い水準にとどまっており、「新築信仰」が強いとされる。政府は、空き家対策や経済活性化のため、中古住宅の市場規模を13年度の4兆円から25年度までに8兆円に倍増させる目標を掲げている。【共同】

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