岩手県庁で達増拓也知事(左)に今村前復興相の発言などについて謝罪する吉野復興相(右から2人目)=1日午前

 吉野正芳復興相は1日、東日本大震災で大きな被害に遭った岩手県を訪れ、今村雅弘前復興相が震災の被害を「東北で良かった」と発言した問題を達増拓也知事に謝罪した。4月26日の就任後、岩手県入りは初めて。

 県庁を訪問した吉野氏は「前復興相の発言をおわびしたい。復興庁が失った信頼を回復していきたい」と頭を下げた。達増氏は「被災地の現状と向き合って復興を進めるというメッセージとして受け止める」と応じ、仮設住宅で暮らす被災者の支援や水産業活性化の後押しを要請した。

 達増氏は会談後、今村氏の発言について「(自民党二階派パーティーという)身内の会合なら緩い発言をしていいという政権全体の雰囲気の中で出たと思う。個人の責任というより内閣の責任だ」と記者団に語った。

 吉野氏は就任翌日の4月27日に福島県の内堀雅雄知事、宮城県の村井嘉浩知事とそれぞれ会談し、今村氏の発言を謝罪。岩手県については日程の調整がつかず、この日の訪問となった。

 午後には同県沿岸部を訪れ、復興状況を視察。大船渡市では、飲食店や海産物店などが入る商業施設を見て回った。視察後、記者団に「岩手県を初めて視察したが、復興の度合いによっていろいろな課題があると痛感した。現場の声をいかに聞くかが大事だ」と述べ、被災者の声を聞きながら復興に当たる姿勢を強調した。【共同】

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