■3年生・実習、就職対応に課題 教員「より効果的活用を」

 佐賀県立高校のタブレット型学習用パソコンや電子黒板を使ったICT(情報通信技術)教育に関し、生徒の満足度などを聞いた意識調査がまとまった。2016年度の1~3年生の総計では81・8%に満足感があり、1年生は86・6%で、全体や新入生を比較すると年々上昇している。一方で、タブレット端末導入時に入学して3年間学んだ生徒は77・3%に満足感があったものの、1年前より2・7ポイント減少した。

 県教委は「3年生は学習内容が高度化する。専門系高校では実習増加など授業形態も異なり、まだ対応に課題が残る。進学や就職に向け、さらに効果的な活用が必要」と分析する。

 16年度の県立高1~3年生約1万8千人と教員約1800人を対象に2月末時点で調査した。

 ICT活用の授業に、3年生は「満足」が33%(前年比3・2ポイント減)、「どちらかといえば満足」44・3%(同0・5ポイント増)、「不満」11・3%(同2・7ポイント増)、「どちらかといえば不満」11・4%(増減なし)だった。14年度入学の生徒を経年で見ると、満足感を抱く割合は1年次が78・6%、2年次は80・0%。

 教員に対し、学校でICT利活用ができるようになったことに満足しているか尋ねたところ、66・6%が「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と回答したが、前年度より7・6ポイント低下した。県教委は「端末導入3年目で教員のスキルや知識が向上し、より効果的な授業をしたいと考えて各教員の評価基準が上がったのでは」とみる。

 調査結果について、有識者らの改善検討委員会(3月開催)では、「1人1台端末を購入しないといけない中で、2割程度の生徒に不満があることはかなり真摯(しんし)に考えて改善しないといけない」という意見や、「これだけの規模で調査をしている例はない。全国や国際調査とも比較し、いま佐賀がどの辺りに位置しているか見た方がいい」との指摘もあった。

このエントリーをはてなブックマークに追加