復元工事が終わり、大正当時の姿が再現された旧古賀銀行神埼支店(神埼市提供)

内装は銀行だった当時の吹き抜けに改修した(神埼市提供)

 神埼市神埼町の旧長崎街道沿いに建つ国登録有形文化財「旧古賀銀行神埼支店」の内部が3日から初めて一般公開される。市が約1億円をかけて大正期の姿に復元した。6日まで。

 神埼支店は1914年建築。当時としては珍しい洋風の外観を在来の和の技術で設計している。正面は左右対称、玄関は花こう岩の円柱に支えられている。大棟には宝珠型の飾りが置かれ、銀行のエンブレムを見ることができる。

 金融恐慌の影響で古賀銀行は33年に解散、その後は産院・歯科医院が入居した。2001年に「大正期の銀行支店建築の好例」として国登録文化財に指定、10年には22世紀に残す県遺産の認定を受けた。医院の移転後は空き家になり、09年に市が約1200万円で購入した。費用は市観光協会が負担した。

 当時の姿を調べ、耐震診断や改修設計を実施、15、16年度に改修した。医院時に設けた2階部分をなくし、吹き抜けの構造を再現した。内装はしっくい、正面中央の半円形の屋根窓は当時の水色で塗り直した。耐震補強も施し、今後は「中心市街地のシンボル」として活用を検討する。

 大型連休中の九年庵一般公開(3~5日)や「櫛田の市」(6日)に合わせて公開を決めた。入場無料、午前9時~午後4時。市の文化財担当者が案内する。問い合わせは市社会教育課課、電話0952(44)2731。

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