吃音者の集いで周囲の無理解に苦しんだ体験を語る光武清人さん=佐賀市のアバンセ

 言葉を滑らかに話せない吃音(きつおん)に悩む人のための集いが28日、佐賀市で開かれた。自助グループの全国組織「全国言友会連絡協議会」(全言連)が、佐賀県にも活動拠点を作ろうと初めて企画。当事者や保護者ら約50人が参加し、会話がうまくできない悩みや不安を語り合った。

 吃音は、本人の意図に反して言葉が詰まったり、どもったりする症状が出る。大半が幼少期に発症し、成人の1%に症状が残るとされる。治療法は確立しておらず、当事者は周囲の無理解に苦しんでいるが、県内に自助グループはない。

 集いでは、福岡の自助グループに通う神埼市の光武清人さん(41)や鳥栖市の男性(53)が、学校でからかわれて孤立したり、職場で電話を取れず苦しんだ体験などを語った。

 自身も吃音者で、県内の病院で言語聴覚士をしている三好皓太朗さん(30)は「完全に治すことはできないかもしれないが、話し方より話す内容が大切だと思って生きている」と話した。

 吃音の子どもを連れた保護者も参加し、高校生の息子の就職が心配だという唐津市の女性(47)は「保育園や学校から『いずれよくなりますよ』と言われ続けて今に至った。相談に親身になってくれる所が近くにあれば助かる」と、社会的支援の充実を望んだ。

 同じような集いを今後数回開き、自助グループを結成する予定にしている。問い合わせは全言連の立川英雄さん、電話080(7059)3309。

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