FC・TOSU-熊本 後半7分、シュートを決め喜ぶTOSUMF丸山大介(中央右)=熊本県のうまかな・よかなスタジアム(撮影・鶴澤弘樹)

 サッカーの第96回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)第2日は28日、熊本市のうまかな・よかなスタジアムなどで1回戦10試合があった。佐賀県代表のFC・TOSUはJ2ロアッソ熊本と対戦し1-2で競り負けた。

 FC・TOSUは1点を追う後半7分、MF丸山のゴールで同点に。その後もGK松岡を中心に粘り強く守ったが終了間際に勝ち越しを許した。

 J1勢の福岡はJ3の鹿児島(鹿児島)に7-2、磐田は岐阜セカンド(岐阜)に7-0でそれぞれ圧勝。J2勢の讃岐、横浜FC、松本、金沢、京都、C大阪も勝ち上がった。2回戦から登場するJ1サガン鳥栖は、9月3日午後7時から鳥栖市のベストアメニティスタジアムで沖縄県代表のFC琉球と戦う。

 ▽1回戦

熊本(J2) 2(1―0)1 FC・TOSU(佐賀)

        (1―1)

▽得点者【熊】平繁、金泰延【F】丸山

福岡(J1) 7(2―2)2 鹿児島(鹿児島)

        (5―0)

▽得点者【福】中原秀、田村、OG、邦本、金森、三島、末吉【児】藤本2

磐田(J1) 7(5―0)0 岐阜セカンド(岐阜)

        (2―0)

▽得点者【磐】高木、中村祐3、斉藤3

金沢(J2) 4(2―0)1 サウルコス福井(福井)

        (2―1)

▽得点者【金】熊谷2、富田、金子【サ】松尾

讃岐(J2) 1(0―0)0 FC今治(愛媛)

        (1―0)

▽得点者【讃】渡辺

盛岡(岩手) 4(2―0)0 早大(東京)

        (2―0)

▽得点者【盛】牛之浜、安楽2、谷口

横浜C(J2) 5(2―0)0 山形大(山形)

         (3―0)

▽得点者【横】大崎、OG、松下、羅誠洙、楠元

松本(J2) 6(4―0)0 徳山大(山口)

        (2―0)

▽得点者【松】三島2、前田、ウィリアンス、石原、山本

京都(J2) 4(2―0)0 バンディオンセ加古川(兵庫)

        (2―0)

▽得点者【京】エスクデロ、国領、有田、矢島

C大阪(J2) 10(3―0)0 アルヴェリオ高松(香川)

         (7―0)

▽得点者【C】酒本、沢上、杉本5、丸橋、ソウザ、玉田

■堅守でJ2熊本苦しめる

 J2熊本を相手に「ジャイアントキリングを起こす」と“金星”を狙ったFC・TOSU。最後まで格上の相手を苦しめたが終了間際に失点、斉藤敬嘉監督は「最後に足が止まり、クロスへのマークが甘くなった」と唇をかんだ。

 サッカースクールのコーチや教員、会社員など、選手はそれぞれ職業を持つため全員が集まれるのは週末だけ。それでも昨年は県社会人リーグ1部を制し、今年は九州大会に出場するなど着実に力を付けてきた。

 この試合では「無失点の時間を長くする」と5バックで守りを徹底。DF古市大貴主将ら最終ラインが体を張り、GK松岡知希が好セーブを見せた。先制は許したがMF丸山大介の技ありのループシュートで同点に追い付き、あと一歩のところまで肉薄した。

 大粒の雨が降りしきる中、駆け付けた家族や友人などスタンドと一体となって諦めずに戦い抜き、クラブに新しい歴史を刻んだイレブン。丸山は「また、この舞台に戻ってこれるように」と仲間の思いを代弁し、胸を張ってスタジアムを後にした。

■シュート35本苦戦

 ○…熊本は1-1の後半終了間際に途中出場の金泰延が左クロスを頭で合わせ、辛くも勝ち越した。シュートを35本も放ったが、格下のFC・TOSUに苦戦。清川監督は「自分たちの方が試合を難しくしてしまった」と反省しきりだった。

 前半終了間際に平繁がFKを右足で押し込んで先制したが、後半7分に相手の唯一のシュートが決まって追い付かれた。その後はゴールを割れない時間帯が続き、清武が「チームとして焦っていた」と言うようにクロスやパスの精度が落ちた。

 4月の熊本地震の影響でリーグ戦5試合が中止となり、代替試合による過密日程が続く。選手のコンディション維持にも気を配る指揮官は「次に進めたことが良かった」と安堵(あんど)した。

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