子育て情報などを発信する基山町の地域密着型メディア「大字基山」を立ち上げた江藤裕子さん(中央)たち=基山町のシェアオフィス「ぼたんや」

■地域の話題や子育て情報発信

 基山町の主婦たちが、地域の身近な話題や子育て情報を自ら発信しようとウェブメディア「大字基山」を立ち上げ、9月から公開を始めた。

 「子連れでもいいですか」。本紙地域リポーターで編集長の江藤裕子さん(33)は2歳の長女を連れて取材に奔走。「自分たちの暮らしに必要だと思うことを興味、関心の赴くまま、積極的に取材していく。情報発信を通して地域の暮らしを豊かにしたい」と意気込んでいる。

 江藤さんは結婚を機に5年前に東京から基山に引っ越した。子育てを始め、「町内には産婦人科がないし小児科も少なく、町外の情報を知りたいと思っても町のホームページには十分な情報がない」と感じた。「幼稚園や保育園によっては自前のウェブサイトがなく、検索が苦手な人もいる。同じように困っている人たちのために、自分たちで取材して、信頼性のある情報を一カ所に集めたらどうかと思った」と振り返る。

 そんな江藤さんの思いに共感したのが、町が開いたローカルシェアリングセンター事業をきっかけに交流を持った同じ子育て中のママたちだった。町のまちづくり基金事業の助成を受け、江藤さんを含む基山町在住の主婦5人と地域興し協力隊3人の計8人で、昨年3月に編集部を発足させた。

 サイト上の記事にはまちの話題、暮らし、子育てなどの項目があり、商店街に開校したダンススクールや、エミューの肉や羽根を使った商品などの情報が、読み手に話しかけるようなテンポのよい文章でつづられている。

 メンバーの大山綾子さん(41)は「子ども連れで取材すると、日陰がないとか子どもの足だと距離が遠いとか、大人だけだと気づかないところがわかる」と話し、子どもの目線も大切にしている。

 公開から1週間足らずで、フェイスブックのフォローは100件を超えた。今後は町内だけでなく、町民の生活圏となっている鳥栖市、筑紫野市など近郊の情報も発信していくという。

 江藤さんは「子育て世代はもちろん、古くから町に住む人が読んでも『これは新発見』と思うような情報も発信していきたい」と話す。URLはhttps://ooaza.com/

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