買い物に利用できるポイントサービスが、不正アクセスで勝手に使われる被害が相次いでいる。「無料のサービスが多く、手軽さから簡単なパスワードを設定するなど、セキュリティーが甘くなりがち」と警視庁幹部。企業も対策強化に乗り出している。

 楽天のポイントを巡っては、愛知県警が昨年、詐欺容疑などで中国籍の専門学校生らを逮捕。他人のポイントで避妊具などの購入を繰り返していた。この事件では、会員サイトへの不正アクセスは約4万件、被害は約930万円に上るとみられる。

 共通ポイント「Ponta(ポンタ)」に参画するローソンでも昨年、会員向けサイトが不正アクセスされ、会員3人のポイント計約18万円分が使われた。利用者が自身の保有ポイントを把握していないため発覚が遅れることや、被害が少額で申告されないケースもあるとみられる。

 被害防止のため、企業も対策を講じている。楽天はサイトへのサイバー攻撃や不正ログインを社員が常時監視。会員向けには、アカウントにログインした時間や端末のIPアドレスをメールで知らせるサービスなどを提供している。

 情報セキュリティー大手「トレンドマイクロ」によると、同じIDやパスワードを使い回していると、犯罪集団に入手された場合、被害が拡散する恐れがある。担当者は「企業側のセキュリティー強化だけでなく、利用者がこまめにパスワードを変えることが重要」と強調した。【共同】

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