海外進出の失敗に学ぶ

海外進出の失敗に学ぶ

 海外展開セミナーが13日、佐賀市のホテルグランデはがくれで開かれた。福岡市の串揚げ料理店チェーン「串匠」の野中一英社長(59)=神埼市出身=が、1年半で撤退を余儀なくされたカンボジア進出について報告。出店場所や原価を熟慮する重要性を強調した。

 野中社長は2014年、首都プノンペンにある日系大型商業施設のテナントとしてレストランを出店。富裕層を取り込もうとしたものの、店舗の広さに見合うほど客数が伸びずに家賃がかさんで閉店した。低価格路線の屋台にも挑んだものの、パン粉や小麦粉、油は安価な地元製がなく、原価が膨らんで撤退に追い込まれた。

 野中社長は「一生をその国で過ごすような覚悟を持って出店してほしい。多店舗展開を考える場合、現地企業とのフランチャイズが有利」と失敗から学んだ教訓を語った。

 セミナーは日本政策金融公庫佐賀支店、ジェトロ、大阪中小企業投資育成が共催。進出を後押しする制度の紹介もあった。県内企業の経営者ら約20人が参加した。

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