高さ10㌢前後の「寛永雛」と倉数和文さんのびょうぶ形のアート作品=唐津市本町の旧唐津銀行

江戸末期に作られた山内家の御殿雛(右奥)。手前が小島家の雛道具=唐津市魚屋町の「野いちご」

 唐津市内の旧家に伝わる雛(ひな)飾りなどを展示する「唐津のひいな遊び」が市内5会場で開かれている。色鮮やかな人形や趣ある飾り付けが来場者を楽しませている。土日には各会場で演奏会などの催しもある。12日まで。

 本町の旧唐津銀行では、九州で最古とされる江戸初期の「寛永雛」が、地元在住の画家倉数和文さん(65)の作品とコラボした。旧大島邸に残っていた約380年前の小さな雛に合わせ、桜をデザインしたびょうぶを創作。毎年、寛永雛を見に来る人もいて、「今年はさらに愛らしい」と目を細めていた。

 魚屋町の町家カフェ&レンタルギャラリー「野いちご」(旧魚屋町ギャラリー)では、京都の紫宸(ししん)殿を模して江戸末期の1858年に作られた御殿雛が目をひく。豊臣秀吉の命で堺から移り住んだ商人を先祖とする山内家の所蔵品。今回は同時期に作られ、親戚筋の小島家に伝わる雛道具も展示している。

 鏡の古代の森会館では「唐津と茶道」をテーマにした四季のしつらえが会場と調和しているほか、埋門(うずめもん)ノ館(北城内)と鯨組主中尾家屋敷(呼子町)でも華やかな装飾が施されている。

 実行委員会の野田旗子事務局長(75)は「眠っていたお宝を出してもらっている。会場はどこも唐津の歴史と文化を発信する所で、お雛さまを媒介にそうしたことも感じ取ってもらえれば」と話している。

 着物で城下町を歩ける着付けの有料サービスや、期間中にサービスする飲食店もある。問い合わせは古代の森会館内の事務局、電話0955(77)0510。

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