閉校記念式典で披露する映像作品の制作に向け、市出身の映像クリエイター井手広法さん(中央)に撮影技術を学ぶ生徒たち=伊万里市の南波多中

 来年3月に閉校し、小中一貫校へ移行する伊万里市の南波多中(鶴田俊朗校長、74人)の1年生が、学校の歴史や今を記録する映像制作に取り組んでいる。伊万里ゆかりの映像クリエイターらを講師に迎え、プロの撮影技術に学びながら本格的な作品に仕上げる構想。完成作品は閉校式典で披露される。

 同校は南波多小敷地内に移転が決まっており、現在の校舎に別れを告げる。学びやの思い出を地域の人と共有しようと、地元住民や元の学校関係者に取材するなど、生徒主導の取り組みで進めている。

 16日に同校であった映像塾には、数々の特撮映像やCMを手がけた井手広法さん(同市波多津町出身)が講師として参加。生徒たちが役者や撮影監督、撮影スタッフなどを一人一役でこなしながら映画の1シーンの再現に挑戦し、効果的な照明の使い方や演出、カメラワークなどの技術を体当たりで学んだ。小型無人機(ドローン)の空撮も体験した。

 役者を務めた前田楓翔君(13)は「短いシーンでも多くの人が関わり、何度も撮り直したりするのは勉強になった。カメラを前にすると緊張していたが、少しは慣れてきた」と笑顔。撮影監督の山口悠聖君(13)は「自分も動いて役者やスタッフに指示する体験は貴重だった。みんなの記憶に残る映像を作りたい」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加