天守台で、旅行客に離島と韓国の位置関係について説明する前田さん=唐津市鎮西町の名護屋城跡

石垣の積み方について説明する前田さん

■丁寧な解説が好評

 シニア世代が学ぶゆめさが大学の卒業生が、名護屋城跡の案内人として活躍している。丁寧な解説が好評で、卒業生も「学んだことを生かせてうれしい」と地域貢献にやりがいを感じている。

 21日、長野県からの団体客約20人を、ゆめさが大学卒業生の前田悟さん(69)=唐津市=が案内した。約1時間かけて城跡を回り、石垣を指しながら「加工していない石を積んだ野面積みという技術が使われている」と、自作した資料を使いながら説明。案内を受けた長野県飯田市の宮下勇さん(73)は「勉強になった。秀吉がここから朝鮮を目指したと思うとわくわくする」と話した。

 前田さんは同大学の観光地ガイド体験授業をきっかけに案内人を始め、4年目になる。年間約40回ガイドを務め、「風景一つにも歴史があることを知ってもらい、楽しかったと言ってもらうのがなによりうれしい」とやりがいを話した。鎮西市民センターによると県外からお礼の手紙も届き、担当者は「目立つシンボルがない分、解説があった方が楽しめるのでは」と好評の理由を推測する。

 名護屋城を設計した黒田官兵衛を描いたNHK大河ドラマの影響で、ガイドを頼む人が増える中、案内人14人のうち6人を同大学卒業生で占めるなど人材確保に一役買っている。大学を運営する佐賀県長寿社会振興財団の毛利明彦さん(60)は「学んだことを地域のために生かす前田さんは学生のいい見本」と話した。

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