漁船から自然のカキ礁の上に降り、観察する子どもたち=嘉瀬川河口

 有明海の干潟や河口域にできるカキ礁の見学会が27日、開かれた。有明海の環境悪化を食い止める切り札としてカキ礁の復活に取り組むNPO有明海再生機構(佐賀市)などが初めて開き、参加者はカキ礁が持つ水質浄化などの役割を学んだ。

 21人が2隻の漁船に分乗し、佐賀市久保田町の港から干潮に合わせて海に出た。六角川河口では、竹ぼうき約500本を逆さにして埋めた人工のカキ礁を見学。嘉瀬川河口では、子どもたちが自然のカキ礁の上を歩いた。

 カキ礁は、カキの幼生がカキ殻に繰り返し付着し、立体的に積み重なってできる。水質浄化機能を持つほか、魚のエサ場や産卵場にもなる。県沖の有明海ではノリ養殖の拡大に伴って減少したが、その役割が見直され、漁協が数年前から人工的なカキ礁づくりに取り組んでいる。

 参加した佐賀農高1年の諸石大貴さん(16)は「自然のカキ礁が思ったより多かった。人工のカキ礁が順調に増えれば、復活は難しくないと思う」と話した。

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