連携協定に調印する岸本英雄町長、副島良彦副知事、米田悦啓医薬基盤・健康・栄養研究所理事長(右から)=玄海町薬用植物栽培研究所

 町営の薬用植物栽培研究所を持つ東松浦郡玄海町は佐賀県と共に25日、国立研究開発法人「医薬基盤・健康・栄養研究所」(大阪府茨木市)と連携協定を結んだ。3者が協力して薬用植物の栽培促進に取り組む。

 甘草(かんぞう)など漢方薬の原料となる薬用植物は中国を主とした輸入品で、国内自給率は10%台という。医薬基盤研究所は玄海町や佐賀県の気候、土壌に適した栽培方法や品種の研究を行い、栽培農家の増加と栽培面積の拡大を目指す。町からは職員らを研修に派遣する。

 玄海町は2011年、玄海原発のプルサーマル導入に伴う国の交付金などを利用し、総事業費11億8千万円で研究所を開設。九州大学などと甘草の栽培研究やトウキなどの栽培指導に取り組んでいるが、栽培農家は7軒1・2ヘクタールにとどまる。干ばつや長雨に弱いこともネックとなっている。

 締結式で岸本英雄町長は「甘草は単価も高く、量さえ作ってもらえば確実に基幹農作物になる」とし、補助金の増額を検討することも表明した。医薬基盤研究所の米田悦啓理事長は「自給率を上げるためにも町を挙げての取り組みは心強く、ノウハウを提供していく」と語った。

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