2015年に佐賀市久保泉町の残土置き場から山口県下関市の松代智恵さん=死亡当時(48)=ら2人の遺体が見つかった事件で、松代さんの遺族が損害賠償命令制度に基づき、殺人罪で起訴された被告(68)=神埼市=に約7千万円を求める刑事損害賠償を佐賀地裁に申し立てたことが25日、分かった。

 制度は、被害者や遺族の負担軽減のために導入されている。有罪判決が出た場合、民事訴訟を起こさなくても、同じ裁判官が引き続き原則4回以内の審理で賠償額を決定する。

 2人の遺体は15年7月下旬、土中から軽乗用車とともに見つかり、被告は同年10月に起訴された。争点や証拠を整理する公判前整理手続きが2年近く続いている。関係者によると、公判期日が決まるめどはまだ立っていない。

 起訴状によると、被告は14年8月15日、残土置き場で、松代さんと下関市の会社経営羅時燦(ラジサン)さん=当時(76)=を約5メートルの穴に落とすなどして窒息死させたとしている。

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