辰野金吾

小笠原長行

■「志、誇りにつなげる」

 唐津市の峰達郎市長は25日、唐津版「明治維新150年事業」のシンボルとして「唐津八偉人」を発表した。幕末の動乱期、唐津藩は幕府側で、最後の幕臣として意地を貫いたと仰がれる小笠原長行や新撰組隊士が名を連ねる。

 顔ぶれは、辰野金吾(建築家)▽曽禰達蔵(同)▽大島小太郎(実業家)▽奥村五百子(いおこ)(愛国婦人会設立者)▽天野為之(早稲田大第2代学長)▽長谷川芳之助(日本初の工学博士)▽小笠原長行(ながみち)(唐津藩世継)▽大野右仲(すけなか)(新撰組隊士、のちの東松浦郡長)。

 唐津藩は徳川氏に臣従した譜代大名で、幕末維新時、佐賀藩とは立ち位置を異にした。小笠原長行は戊辰戦争の最後となる箱館戦争まで幕府軍と行動を共に、その側近の大野右仲は新撰組副長土方歳三の副官だった。

 7月に設置された明治維新150年事業推進室は「維新前後の唐津の特質を表す『幕末』『石炭』『耐恒寮(高橋是清が教師を務めた英語学校)』『近代化』などをキーワードに選んだ」とし、峰市長は「『佐賀の七賢人』を意識したわけではない。志を『唐津プライド』につなげていきたい」と述べた。

 佐賀県が来年3月から開催する「肥前さが幕末維新博覧会」では旧唐津銀行にサテライト館が設置される。唐津市は連携しながら、偉人・偉業顕彰の独自事業に取り組む。

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