高次脳機能障害をめぐる橋本医師の説明を熱心に聞く参加者たち=佐賀市兵庫町のメートプラザ佐賀

 脳の損傷で記憶障害や行動障害を引き起こす高次脳機能障害についての講演会が佐賀市兵庫町のメートプラザ佐賀であった。障害を多くの人に知ってもらおうと、肥前精神医療センター(吉野ケ里町)の橋本学医師が、脳の機能や治療法について講演した。

 高次脳機能障害は、事故や病気によって脳がダメージを受けて起きる後遺症の一つ。予定を覚えられなかったり、順序立てた行動ができなくなったりする。

 橋本医師は「発達障害や認知症と混同しやすいが、別なもの。前頭葉の働きが通常と異なるため、他の人と違う行動をとる」と仕組みを説明。投薬治療では精神障害患者と同じ薬を使うため「適切な投薬のためには高次脳機能障害の専門医と精神科医が連携しなければならない」と話した。また患者の家族のサポートにも触れ、「患者の社会復帰のため、行政や福祉施設などがどう支援態勢をつくるかが鍵」と訴えた。

 講演会には、保護者や医療、学校関係者ら約80人が参加した。企画した一般社団法人「ぷらむ佐賀」の犬丸理枝子理事長は「各分野の関係者と当事者らが意見を共有する場は少ない。これからも企画し、障害の周知を図りたい」と話した。

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