■再稼働、年明け可能性

 原子力規制委員会は25日、九州電力玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)の設備の詳細設計をまとめた工事計画を認可した。九電は28日にも再稼働前の最終手続きとなる使用前検査を規制委に申請する。川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)では工事計画の認可後、再稼働まで5カ月ほどかかっており、再稼働は年明けの可能性もある。

 工事計画は約4万5千ページで、耐震設計の目安となる最大の揺れ「基準地震動」を540ガルから620ガルに引き上げたことに対する安全性や海水ポンプエリアの防護壁、代替緊急時対策所など15施設について新規制基準に対応した設計、工事、検査の具体的内容を記載した。

 九電は玄海3、4号機共に今年4月までに新規制基準に基づく重大事故対策工事を既に終えており、追加の工事は発生しないとしている。

 今後は、工事計画通りに設備が施工されているかを現地で確認する「使用前検査」に入る。並行して2基の運用管理体制を定めた「保安規定」の認可を受ければ、原子炉に核燃料を装填(そうてん)でき、再稼働に至る。

 工事計画認可を受け、山口祥義知事は「まだ手続きは残っており、引き続き国は厳正な審査を行い、九電は安全第一でしっかりと取り組んでほしい」と述べた。

 玄海3、4号機は1月、再稼働の前提となる規制委の新規制基準適合性審査に合格、4月下旬には山口知事が再稼働に同意し地元手続きが完了した。9月上旬に国が原発事故を想定した原子力総合防災訓練を実施する。

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