小城市内の古刹・名所を独自のグラフィックデザインでポスターに仕上げた田中淳さん=小城市の交流施設「ゆめぷらっと小城」

田中淳さんが手がけたグラフィックデザインのポスター「星巖寺の楼門」

 小城市内の古刹(こさつ)や名所を“一目”で伝えようと、独特のグラフィックデザインでポスターに仕上げた作品展が、小城市小城町の交流施設「ゆめぷらっと小城」で開かれている。網の目のように入り組んだ小城市内の地図を前面に、須賀神社や羊羹(ようかん)資料館などの外観をイラスト風に描き、歴史背景も添えた14点が並んでいる。9月4日まで。

 市内でデザイン事務所「あとりえ みちぐさぐみ」を営む田中淳さん(37)が開いた。昨年、地元市民団体の依頼で作成したウオーキングマップで描いた寺社や名所のイラストを元に、ポスター仕立てにして各箇所独立させて展示した。

 作品は、小城市内の新旧街路を細かくトレースした地図を前面に出して約700年続く“小京都”の歴史の重みを表現。建物の特徴を最小限で線描したイラストと歴史的背景の説明文を添えた。雲と空を意味する青白のストライプをかけることで小城を俯瞰(ふかん)する凝った構図に仕上げている。

 作品を見た近くの男性(78)は「古文書が好きで、市内の神社仏閣をよく見に行く。ポスターはいつの時代、何の意図で建てられたのかがよく分かり、古くからの歴史ある街だと誇りが持てる」と話した。

 田中さんは、昨年9月に東京の設計事務所を辞め、帰郷したばかり。「デザイナーは最小限の情報量で分かりやすく仕上げるのが役目。これからも独自の手法で、小城の姿を一目で伝えたい」と話す。作品展の問い合わせは電話090(6049)2283。

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