岩石から採取された微細な筒状の生命の痕跡(研究チーム提供)

 カナダで採掘した岩石の中から、42億~37億年前に、海底の熱水噴出孔によって活動していた可能性がある生命の痕跡を発見したとの研究結果を、英大学などの研究チームが1日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 生命の痕跡としては、グリーンランドで見つかった37億年前のものが最古級とされるが、これよりも古い可能性がある。チームは「古代の深海にあった熱水噴出孔は、地球上の生命の起源となりうる場所だ」としている。

 チームは、カナダ・ケベック州で採掘された岩石を分析、微細な筒状や繊維状の構造を発見した。現代の熱水噴出孔付近の海底には噴き出す硫化水素やメタンなどをエネルギー源とする微生物がいるが、今回見つかったものは、これらで見られるものと構造がよく似ていた。

 今回見つかったものは生物がいない状態でできたとは考えにくく、生命の活動によって説明がつくとした。

 チームは、早ければ42億8000万年前から、遅くとも37億7000万年前には、熱水噴出孔によって生命が存在する環境があったとしている。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加