子どもを中心に発熱に伴って手足のまひが起きる原因不明の症例について、厚生労働省の研究班は29日、昨年8~12月にまひを訴え入院した患者が95人いたと明らかにした。

 検査ができた患者の約4分の1から、かぜに似た症状を引き起こす「エンテロウイルスD68」を検出した。直ちにこのウイルスが原因とは断定できないが、研究班は「関連する可能性が高まった」としている。

 夏から秋にかけて流行することが多く、研究班代表の多屋馨子(けいこ)・国立感染症研究所室長は「突然、手足を動かしにくくなったら、できるだけ早く小児科を受診してほしい」と呼び掛けた。感染予防にはうがいや手洗いが有効だという。

 研究班によると、全国の医療機関で昨年8~12月にまひを起こし入院した症例を調べたところ、33都府県から115人の報告があった。このうち、他の原因が明らかになったものなどを除くと95人だった。

 患者は子どもが中心で、大半は発熱を伴った。せき、鼻水などの症状もあり、まひの残るケースが多い。約60人には脊髄炎の症状がみられた。【共同】

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