北九州市と福岡労働局は29日、50歳以上の中高年齢者の就労を支援する「シニア・ハローワーク戸畑」を同市戸畑区に開所した。シニア世代を対象としたハローワークは全国で初めて。少子高齢化が進む中、地元住民だけでなく、UターンやIターン希望者にも積極的に情報を提供して受け入れを図り、地域活性化につなげるのが狙いだ。

 国家戦略特区制度の活用で、世代を絞った就労支援が可能になった。全国で有効求職者に占める45歳以上の割合は45・5%(5月時点)に上る。特区制度で成功した施策は全国展開もあり得、シニア世代の求人と求職を効率的に結び付けられるかどうか注目される。

 ハローワーク八幡戸畑分庁舎内に専用ブースを設置し、相談員1人と専従職員3人の計4人が対応する。おおむね50歳以上を対象に、職業相談を受け、常勤雇用や派遣といった幅広いニーズに応じた求人情報を提供する。窓口が開いているのは平日の午前8時半~午後5時15分。

 同じフロアにある市の高年齢者就業支援センターや、U・Iターン応援オフィス(小倉北区)と連携。求人情報は、東京にある出先機関のシティプロモーション首都圏本部でも閲覧できる。

 北九州市の高齢化率は1月時点で28・6%と、政令市の中で最も高い。福岡労働局によると、同市や近隣の自治体を含めた北九州地域の有効求職者は5月時点で約2万1千人。うち45歳以上は46・2%と半数近くだった。北橋健治市長は29日の開所式で「年を取っても頑張れる街を目指す。多くの人を迎え入れ、地方創生の成功モデルを築きたい」とあいさつした。【共同】

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