ITベンチャーのアライブキャスト(福岡市)は、新聞やポスターの紙面に印刷した2次元コードにスマートフォンをかざすといった数秒の操作で決済し、イベントの電子チケットを購入できるシステムを実用化した。ITと金融の新技術「フィンテック」によって利便性が大幅に向上し、用途が広がりそうだ。

 このシステムでは、専用アプリ「エクスオーダー」を入手した際にクレジットカード番号などの個人情報を登録しておけば、購入時に再度入力する必要はない。紙面からコードを読み込んで画面上の購入ボタンを押すだけで決済が完了する。暗号化技術を用いており、個人情報が外部に流出する心配はないという。

 インターネットでの決済サービスは他にもあるが、既存の大半のサービスは、購入のたびに登録済みIDなどでログインするか、個人情報を新たに打ち込む必要がある。

 今回のシステムを使えば、来場の際に主催者側が用意した紙の2次元コードにスマホをかざすと画面上にチケットが表示される。係員が目視確認できるため、アライブキャストは「主催側にとってもコードを読み込む機器が不要で、関連コストが下がる。小規模なイベントでも採算が取りやすくなるのではないか」と話している。

 第1弾として、9月17日に福岡市博物館で始まる展示会の告知ポスターとチラシに採用された。アライブキャストは、新聞や車内広告のほか、カタログの通信販売などにも導入が拡大できると説明している。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加