伊万里港に設置されたガントリークレーン。開港50周年を迎え、帆船寄港やタイムカプセル開封などの記念事業が予定されており、外国貿易の拠点としてのまちの存在感をアピールする=伊万里市

 一般会計当初予算は前年当初比0・4%減だが、248億700万円は過去2番目の規模。塚部市政4期目の最終年度で、伊万里港開港50周年と中国・大連市との友好交流30周年の節目を迎える本年度を“総仕上げの年”と位置付け、積極策に出る。

 主な事業では、伊万里港の開港記念事業に2500万円を充当。松浦町の7・3ヘクタールで工業団地造成にも取りかかり、港や西九州自動車道の延伸など、地の利を生かした企業誘致にも全力を挙げる。原子力災害への備えも念頭に、昨年度からの3カ年計画で整備を進めている防災行政無線施設整備に本年度は3億2414万円を投じる。

 歳入では市税が前年比0・4%増の65億3940万円。うち法人税収入は同30・1%減の3億9914万円を見込む。半導体や造船などの輸出産業と関連産業の事業所が数多く立地するため、振れ幅が大きく、世界経済の動向にも注視が必要だ。市域が広く、インフラ修繕費用がかさむ構造的な問題もあり、実質公債費比率は若干の改善は進んだものの、16・3%と依然として高い水準にある。南波多小中一貫校整備などの大型投資が今後も控え、財政再建の手腕が問われる。

 「ふるさと納税」は、16年度決算見込みで13億9706万円と大きなウエートを占め、近年のソフト事業を支えていただけに、国が返礼品の金額見直しを求めていることは懸案。「寄付単価の見直しや新たな返礼品追加で寄付の減少を防ぎたい」として、伊万里ブランドのさらなる磨き上げも重要となる。

 ◇主な事業◇伊万里港開港50周年記念事業=2500万円▽防災行政無線施設整備=3億2414万円▽工業団地整備事業=1130万円

 一般会計当初予算は97億1200万円。前年度当初比0・3%減となった。移住定住促進策など町の新たな魅力発信や子育て環境整備に力を入れる。

 ■有田町

 移住希望者に有田での生活を体験してもらう「半農半陶」事業に770万円を予算化。農業や窯業を通した体験型交流を進める。有田焼創業400年事業を継続し、1257万円を「有田の魅力展」などに充てる。町民の健康を守るため、2388万円かけ健康診査に、ピロリ菌検査や胃内視鏡検診を追加。国道35号と原宿交差点を結ぶ南原原宿線(仮称)の詳細設計に1億15万円を計上した。

 歳入は町税が1・5%増の16億8056万円。ふるさと納税は6億円を見込む。

 ◇主な事業◇ありた「半農半陶」推進事業770万円▽有田焼創業400年事業1257万円▽南原原宿線(仮称)詳細設計1億15万円

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