今年の入賞者たち=福岡市博多区の福岡アジア美術館

グランプリ受賞作「アレルギー」

 福岡市博多区の福岡アジア美術館で25日から開催されている「福岡インディペンデント映画祭(FIDFF)2016」で27日、コンペテイション入賞作品の授賞式が行われた。応募総数162作品の中から、ヒョン・スルウ監督(韓国)の「アレルギー」がグランプリに選ばれた。一人暮らしの女性が部屋の模様替えをするため仕方なく呼んだ男性との関係性の変化を描いた。ヒョン監督は受賞の喜びとともに「目立たない女性の家に、周りにアレルギーを振りまくような無神経な男性が来たらどうなるか」という発想から映画を作り上げたことを明かした。

 授賞式には「ジョゼと虎と魚たち」や「のぼうの城」で知られる犬童一心監督も出席。現在公開中の「シン・ゴジラ」にも生物学者役で出演し、東京で数多くの仕事を抱える犬童監督は「年に1度、新鮮な作品に出合える場」と同映画祭に期待する。グランプリ作品の「アレルギー」を「主演の2人の演技がとてもよく、見たことのない関係性が描かれていた」と評価した。

 同映画祭は2009年、福岡に自主製作映画を上映する映画祭がなかったことから、福岡のクリエイターの交流と活躍の場を広げるために実行委員会が発足した。作り手への尊敬の念を込めて「応募された作品は極力全部流す」方針で、当初は60近くだった応募が今年は162作品まで増加した。釜山(プサン)独立映画祭の招待作品などを合わせ、10日間で全193作品を上映している。9月4日まで(31日休館)。

 当日券1000円、10日間フリーパス3000円。10~21時半(入場19時半まで)。問い合わせは福岡インディペンデント映画祭事務局、電話092(741)4505。

このエントリーをはてなブックマークに追加